大山源流域、ニッコウ系のイワナ。
真夏日が続きますねー
オリンピックもとうとう終盤。
コロナ禍でのオリンピックでどうなるかと思いましたが、アスリート達の懸命な姿は観客がいなくても輝いていますね。
最後まで頑張って欲しいです。
私も最近1週間ほどは休暇をいただき、家族と海水浴に行ったり、仕事仲間と山へキャンプに行ったりと夏休みを楽しんでいました。
さて、前置きが長くなりましたが、今回は鳥取西部の大山周辺に棲むイワナのお話をしようかと思います。
あくまで私の主観的な考えなのであしからず。
尺イワナ、大山の最源流にて。
大山を源とするイワナ達を見ていると大変個性があって面白いです。
この尺イワナは先日大山の最源流域で釣ったもの。
このあたりのイワナは白やグレーっぽい体色のものが多い。
渓相が白っぽい明るい渓相だからでしょうか。
イワナは渓相と似た体色をすることで擬態するのでしょうね。
ヒレが大きく育っているのは厳しい自然の流れに揉まれた証拠。
力強い引きでした。
同じ大山地区でも河川が違うとゴギが生息しているところがあり、その辺りの関係も興味深いところです。
大山のゴギ
とある大学の文献によるとここ大山地域がゴギの最東端ということが書いてありました。
ただまだまだゴギに関しては謎が多く、今のところの研究では分布域に関してはそういう結論になっていました。
大山がゴギとニッコウイワナの境目だということなのでしょうが、これより東側でも似たような個体が釣れる渓があるのでまだまだ明確ではない感じです。
本題の大山イワナについて話を戻します。
上の画像のようなオレンジもしくはレッドの体色＆ヒレが非常に濃く見られるイワナを私は「大山イワナ」と呼んでいます。
これまで全国で色んなイワナを釣ってきましたが、このようなオレンジが濃くでたニッコウ系イワナは見たことがありません。
とある大山の谷に棲むイワナなのですが、初めてこのイワナを釣った時は度肝を抜かれました。
まるで北海道に生息するオショロコマ？と思わせる体色をしていたからです。
上2枚も大山イワナ。
実際は写真で見るよりももっとオレンジが濃いです。
特にここの渓相がオレンジや赤い感じではないのですが、なぜかここの谷のイワナはこんなオレンジ色が強いです。
このイワナは同じ谷で釣れた白っぽいイワナ。
良型でしたが、こちらは大山イワナのようなオレンジ色はほとんど出ていない個体でした。
こちらはちょっとオレンジ色が強く出てきている個体。
これも結構オレンジ色が出ていていい色してますね。
ここからはいよいよこれが本命の大山イワナか！と思うような個体です。
やばいでしょ、このオレンジと朱点の濃さ。
あまりに綺麗だったのでボディのみを激写しましたw
どうですか、皆さんこの大山イワナ。
もちろん同じ谷で釣れたイワナです。
私が惚れ込んだまさに「大山イワナ」です☆
顔をアップで。
別角度で。
この素晴らしく綺麗な大山イワナは今年の6月に釣れたものです。
この素晴らしく綺麗な大山イワナは今年の6月に釣れたものです。
これはニッコウイワナなのか？と思う個体です。
ボディのアップ。
よく見ると背中はうっすらオリーブグリーンで、朱点の数が他の個体より多いのがわかります。
もはやオレンジを通り越して赤にも見えます。（実際の目で見ると赤っぽく見えます）
なぜこの谷だけこのようなイワナが生息しているか、本当にこれはニッコウイワナに属するのか？
この渓にだけ生息する種なのか？
地域変種なのか？
遺伝子レベルで調べて見ないとわかりませんが、とにかくかなり特殊なイワナであることは間違いないように思います。
イワナはその谷特有の模様や体色に進化した地域変種したもの数多くいるは聞きますが、おそらくこの大山イワナもその類ではないかと推測しています。
賛否両論あるとは思いますが、こんなことを感じ、考え、もしその答えが生物学的にわかったらワクワクしませんか？
イワナ釣りの魅力って、このような神秘的でミステリアスな部分もあるからのではないでしょうか？
全国の様々なイワナ達に出会うために釣り歩いている方も結構いますしね。
最近の鳥取の状況というと、しばらく雨も降っておらず渇水傾向。
さらにこの暑さもあって状況的には非常に厳しいのが現状。
ただ本日からまとまった雨がしばらく降りそうなので、この後期待できますね。
アブが非常に多いので山へイワナ釣りに行かれる方はアブ＆ブヨ対策をしっかりしてくださいね。
後もちろん水分補給も忘れずに。
ではまた！
カメラ：Nikon D5600、iphone11pro
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